侵入防止が駆除の第一歩
野生鳥獣による被害は様々なものが発生していますが、特に農作物などへの被害が多いようです。また、家屋内に侵入され、屋根裏などに住み着かれた結果として騒音や悪臭などが問題になることもあります。これらの獣害を防ぐためには、害獣駆除を行えば良いという方もいますが、駆除にも様々な方法があります。
ネズミのように殺傷を伴う駆除を行える害獣も害獣もいれば、ハクビシンのように、駆除に制限が設けられている害獣も居ます。
制限が設けられている害獣は、一般の方では殺傷できませんので、別の方法を取る必要があります。そこで活躍するのが、電気柵です。
電気柵を使うメリット
鳥獣被害の対策としては、電気柵は広く利用されているものです。金属線を柱と柱のあいだに金属線を張り巡らせ、そこに電流を流しておくのが電気柵です。
仕組みとしては、真冬の乾燥した時期に私達が感じる「バチッ」とくる静電気のような間隔ですが、動物にとっては未知の感覚らしく、非常に嫌がる場合があるようです。
その結果、柵に近寄ることを恐れた獣害の予防になるのです。
電気柵というと、高電圧で死んでしまうのではないかと心配になる方も居ますが、適切に設置されていれば、人間が触れても感電事故に発展する恐れはかなり少ないものです。
電気柵を使う際の注意点
害獣駆除に使用されるとは言え、害獣を殺傷しないレベルで、かつ触れると害獣が嫌がるレベルの電圧設定にするには、素人が勝手に設置すると電圧が高すぎたり低すぎたりして危険です。過去、電気柵の設置方法に誤りがあったために近くの人間が感電したという事例は無いわけではありません。
鳥獣被害の対策として設置しているのに、何も知らない人がそこに通りかかっただけで命に関わる用では、撤去せざるをえないことも考えられます。
感電事故を防ぐためにはいくつか注意点があります。
・電圧は電気柵のメーカーなど指定のレベルで
・アース線はしっかりと接地する
・漏電した際の危険回避のために漏電ブレーカーを設置する
・電気柵が設置されていることを誰にでも伝わるように掲示する(看板など)